国立成育医療研究センターとの共同出願による移植臓器生着促進剤に関する特許取得のお知らせ

SBI ファーマ株式会社

 SBIホールディングス株式会社の子会社で5-アミノレブリン酸(ALA)(※)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表:北尾吉孝、以下「SBIファーマ」)は、移植臓器生着促進剤に関して、このたび日本での特許を取得しましたのでお知らせいたします。

 なお本特許は、国立研究開発法人 国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区、理事長:五十嵐    隆)と共同で出願したものです。

【特許番号】特許第5907357号
【発明の名称】移植臓器生着促進剤
【特許権者】SBIファーマ株式会社、国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
【特許出願日】2012年9月12日

 内科的、外科的治療では治せないような重症の臓器不全に対する根治的な治療法として、近年臓器移植が行われるようになりました。この臓器移植においては、臓器提供者(ドナー)と臓器移植者(レシピエント)との間の組織適合性の診断が重要で、適合性の程度に応じて、拒絶反応を制御する目的で免疫抑制剤が使用され、移植臓器の生着(手術で移植された臓器が移植先で機能を果たすこと)が図られます。ところが、免疫抑制剤は長期にわたり服用を続けなければならず、感染症や腎障害等の副作用を引き起こす懸念があります。

 今回、ALA 単独、又は ALA と鉄化合物を含有する組成物を移植手術前のドナーと移植後のレシピエントの双方に短期間投与することにより、従来の免疫抑制剤とは異なる作用メカニズムで、拒絶反応が緩和され、移植臓器の生着が促進されることを見いだし、特許を取得いたしました。

 SBIファーマはアンメットメディカルニーズに応える医薬品を世界中の一人でも多くの方に提供できるよう、今後もALAの様々な可能性を追求し、医薬品等の研究開発に努めてまいります。

(※)5-アミノレブリン酸(ALA)とは:体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与する機能分子の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。ALAは、焼酎粕や赤ワイン、高麗人参等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。

以上

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本プレスリリースに関するお問い合わせ先:
SBI ファーマ株式会社   経営企画部     03-6229-0095

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