膀胱がん内視鏡切除術を行うときにがんを見つけやすくする検査方法として、2つの特定波長の光でがん周囲の血管を見やすくする狭帯域光観察(narrow band imaging:NBI)という方法と、特定波長の光(青色)を当ててがん細胞を赤く光らせる光力学診断(photodynamic diagnosis:PDD)が日本泌尿器科学会により推奨され、日常診療に利用可能になっています。
NBI(narrow band imaging) がんは血管の新生が強く、膀胱がんも周りに細い血管が豊富に見られます。NBIは血液中のヘモグロビンに吸収される特定の2つの波長の光を当てて、血管を強調して細かな変化を表示する技術です。その結果、特定の薬剤を用いなくてもがんの位置などが推定できるため、通常の光の観察では見えにくい小さながんが発見しやすくなります。