金沢大学及び徳島大学との共同出願によるPDT効果増強剤に関する特許取得のお知らせ

SBI ファーマ株式会社

 SBIホールディングス株式会社の子会社で5-アミノレブリン酸(ALA)(※1)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表:北尾吉孝、以下「SBIファーマ」)は、PDT効果増強剤に関して、このたび日本での特許を取得しましたので、お知らせいたします。

 なお、本特許は国立大学法人金沢大学(所在地:石川県金沢市、学長:山崎 光悦)及び国立大学法人徳島大学(所在地:徳島県徳島市、学長:野地 澄晴)と共同で出願したものです。

【特許番号】特許第5936213号
【発明の名称】PDT効果増強剤
【特許権者】国立大学法人金沢大学、国立大学法人徳島大学、SBIファーマ株式会社
【特許出願日】2013年6月13日

 ALA-PDT(Photodynamic therapy/光線力学的治療法)は、ALA を投与しがんに選択的に蓄積するプロトポルフィリン IX(PPIX)を患部に集積させ、光照射により生成される活性酸素の殺細胞性を利用するがんの治療法で、手術等の一般的治療法と比較して侵襲性が低く、臓器温存が可能であることなどから、近年、QOL(Quality of Life:生活の質)を考慮した新たながん治療法として、注目されています。しかしながら、ALA-PDT に耐性のがんがあることも知られています。

 このたび我々は、ジクロロサリチルアルデヒド(※2)等を ALA と併用することで、当該 ALA-PDT 耐性細胞に対しても PDT の効果が増強されることを見いだすことができ、特許の取得に至りました。

 SBIファーマはアンメットメディカルニーズに応える医薬品を世界中の一人でも多くの方に提供できるよう、今後もALAの様々な可能性を追求し、医薬品等の研究開発に努めてまいります。

(※1)5-アミノレブリン酸(ALA)とは:体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与する機能分子の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。ALAは、焼酎粕や赤ワイン、高麗人参等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。

(※2)ジクロロサリチルアルデヒドとは:白色~淡黄色の結晶/結晶性粉末で、有機合成原料として市販されています。

以上

 

*********************************************
本プレスリリースに関するお問い合わせ先:
SBI ファーマ株式会社   経営企画部     03-6229-0095

印刷時には、PDFデータをご利用ください。
印刷用PDF

Mechanical Translations by Google »