第2話 5-ALAは神様の贈り物?

でも博士、5-ALAが生き物にとって重要なのはわかったけど、だからと言って飲んだらいいことがあるとは限らないんじゃない?  

いい質問じゃ。
生き物にとって重要な物質であるかどうかと、外から摂る必要があるかは分けて考える必要がある。

じゃが、5-ALAの場合は、とある 「偶然の重なり」により、外から摂ることでもヘムへと変わることができ、 人体にさまざまな作用を及ぼすことが知られておる。

偶然の重なり??

まず、人間がタンパク質の食べ物を食べると、胃で分解されて細かくなってから細胞に取り込まれるんじゃが、不思議なことに、5-ALA はこのタンパク質の「入口」を通って、細胞の中に入ってしまう んじゃ。 1

えっと… 
つまり、細胞が5-ALAを栄養と勘違いしてしまうってこと? 

 ま~そんなところじゃ。 

さらに、からだの中でつくられた5-ALAは、 細胞のエンジン「ミトコンドリア」の中で作られたあと、一度その外に吐き出され、途中まで組み立てられてから、 またミトコンドリアに取り込まれてからヘムになるんじゃ。 2

なんだか非効率的ね。 
日本製の自動車部品だけでできた外車を、また日本に輸入するみたいなものじゃない。 

で、それがどういう関係があるの? 

飲んだ5-ALAが細胞の中に入れないと、当然ヘムにはなれない。 
細胞の中に入れたとしても、もし最初から最後までミトコンドリアの中でヘムが作られていたら、5-ALAはミトコンドリアの外にいるしかないから、ヘムにはなれない。 
 
二つの奇跡的な偶然が組み合わさることで、口から飲んだ5-ALAは、からだの中で作られる5-ALAと混ざり合ってヘムになることができるんじゃ。 

うーん、それは確かに奇跡的ね。 
なんだか、うまくできすぎていない? 

神様が人間を創るときに、最初から5-ALAを利用できるように設計しておいたみたい。 

本当じゃね。これが本当に偶然なのか、それとも必然、つまり何かの理由で飲んだ5-ALAをヘムに変えられるようにわしらが進化したのかは、神様しか知らないじゃろうな。 

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引用文献

1.               Döring F, Walter J, Will J, et al. Delta-aminolevulinic acid transport by intestinal and renal peptide transporters and its physiological and clinical implications. J Clin Invest 1998;101:2761-7.

2.               ポルフィリン-ALA学会. 機能性アミノ酸5-アミノレブリン酸の科学と医学応用 : がんの診断・治療を中心に Tokyo: 東京化学同人; 2015.