バーレーンの2型糖尿病患者を対象とした食品介入試験でALAの安全性と有用性に関する研究論文を専門誌“Journal of Diabetes Research”に発表

SBI ホールディングス株式会社
SBI ファーマ株式会社

 SBI ホールディングス株式会社の子会社で 5-アミノレブリン酸(ALA)(※1)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品の研究・開発等を行っている SBI ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾吉孝、以下「SBI ファーマ」)は、バーレーンの 2 型糖尿病患者を対象とした ALA の安全性と有用性に関する研究論文を 9 月 23 日付けで専門誌“Journal of Diabetes Research”に発表しましたのでお知らせいたします。

 SBI ファーマとバーレーン国防軍病院(Bahrain Defense Force Hospital/Royal Medical Services)は、既にバーレーン国保健監督庁(NHRA)の承認を受けて市販されている ALA とクエン酸第一鉄(SFC)(※2)のサプリメントを用いて、バーレーン在住で投薬治療中の 2 型糖尿病患者に対して、高用量の ALA(1 日当たり最大 200mg)と SFC(1 日当たり最大 229.42mg)を用いた食品介入試験を実施しました。

 被験者として 53 名が登録され、うち 35 名が既処方薬の上に ALA と SFC を、18 名は既処方薬にプラセボ(ALA と SFC を含まない偽似食)を 12 週にわたり摂取し、血糖および HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)のほか、肝機能、腎機能、鉄などに関するパラメーターを測定しました。

 試験中に確認された有害事象については、ALA と SFC を摂取したグループとプラセボグループとの間では有意差は認められませんでした。また、肝機能、腎機能、鉄などに関する測定値についても有意な変動は見られなかったことから、投薬治療中の 2 型糖尿病患者が 1 日当たり 200mg の ALA を 2 分割して摂取したときの安全性が確認されました。

 糖尿病と密接な関係があるとされる HbA1c については、ALA と SFC を摂取したグループにおいて、試験期間中徐々に減少し、第 12 週経過時には平均 0.8%の減少となりました。一方、既存の2 型糖尿病薬のみを投与されたグループにおいては、第 6 週まで減少したものの、その後上昇に転じ、第 12 週経過時には5%の減少に留まりました。さらにインスリン分泌を促すスルホニルウレア剤(※3)を投与されているものの血糖値が下がらない患者群では、ALAとSFCの摂取により血糖値が第 12 週経過時に 0.95%減少したことが観察され、インスリン耐性を克服することが示唆されました。以上より、投薬治療中の 2 型糖尿病患者がALAとSFCを補助的に摂取することの有用性が示されました。

【発表誌】
専門誌名:Journal of Diabetes Research

論文タイトル:The safety and tolerability of 5-aminolevulinic acid phosphate with sodium ferrous citrate in patients with type 2 diabetes mellitus in Bahrain

著者:Feryal Al-Saber, Waleed Aldosari, Mariam Alselaiti, Hesham Khalfan, Ahmed Kaladari, Ghulam Khan, George Harb, Riyadh Rehani, Sizuka Kudo, Aya Koda, Tohru Tanaka, Motowo Nakajima, and Abdulla Darwish

Vol. no.:Volume 2016 (2016), Article ID 8294805, 10 pages.

DOI: 10.1155/2016/8294805

アブストラクトURL: https://www.hindawi.com/journals/jdr/2016/8294805/abs/

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